初めて観たバレエは…

初めて観たバレエは「シンデレラ」
3歳の時でした。
それからは毎日毎日「バレエをやりたい!」とせがみ、1年以上が経ったある日、母に「絶対に辞めると言わない」と約束しバレエ教室へ。5歳になる前日の事でした。

身体が弱く風邪ばかり引き、子ども時代には毎週病院にお世話になった私が、自慢出来る事が唯一あるとすれば、レッスンを休んだ事がなかった事でしょうか。とにかく休みたくなかった。休むと新しいステップを覚えられないから。
出来ない自分が悔しくて、熱があってもレッスンにだけは行っていた。

今、自分自身を支えてくれているのは、その時の子ども時代の私。

だから生徒達一人一人を大切にしたい。
ありのままに受け入れ、「個であること」の輝きを何よりも大事にしたい。私自身がそうしてもらえたように…

いつの日か、困難や、高い壁が人生に訪れても諦めずに進み続けるための、本当の強さや、優しさを日々のレッスンや舞台を通じて伝えて行けたら嬉しい。

会いたくても今は会えないけれど、この経験がまた一つ彼女達の未来の自分へ繋がって行ける様に願っています。